渋祭 / 渋さ知らズ
- 渋さ知らズ
- 渋祭~シブサイ
私が今までの人生で最も多くライヴを観たグループがこの渋さ知らズだ。最初に観たのが,97年頃だったかな。そのライヴは,メンバーが8人くらいに対して,客が16人くらいだったか。江古田バディだった。上京したての私は「東京は凄いなあ」と思った。
渋さ知らズは,東京の中央線沿線のジャズミュージシャンを中心とした,3人から50人くらいまでライヴの度にメンバーが入れ替わる,彼ら曰く「部族」です。。中心人物は,フェダインのベース奏者の不破大輔氏で,他にも様々な有名・無名のミュージシャンが参加していますが,基本的なデータはwikipediaがよくまとまっています。
渋さの魅力は,なんといっても大人数によるグルーヴ感とカオス感だと思う。それに加えて楽曲も良い。極々私的なイメージから集団のお祭り,ジャズ,ロックはもとより民謡的なものまで全て飲み込んだ上で結果的に良いメロディーが出来てくるのだから凄い。
『渋祭』は,彼らの5枚目のアルバムで,タイトル通り彼らのお祭り感覚が最もよく出た作品ではないかと思う。実はこれの前作である『Be Cool』が,いまいち整理されすぎてて,プレイヤー同士の「機微」に少々難のある作品だった(実際に『Be Cool』はミックスを変えて『Never Be Cool』というタイトルで出しなおされたりしている。それでもいまいちですが)ことの反省からか,グルーヴ感,カオス感共に満点に近い出来である。曲も良い。
渋さも,今ではフジロックで大勢の客を前に演奏するようなグループになった。お客さんの中にはモッシュを始める人達もいる。みんなが勝手に楽しんでいる。素晴らしいではないか。
でも,小さなライブハウスで,受付を不破さん本人がやってた頃の雰囲気が,個人的には一番楽しかったかも。あくまで個人的にはね。
- ドリームタイムエンタテインメント
- ALLD OF SHIBUSA
↑ライヴ映像を観るなら,これ。ダンサーや暗黒舞踏の人達までひっくるめての渋さ知らズですからね!